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七五三の準備を進める中で、お子さんや家族の服装の選び方に悩んだことはありませんか?しれません。また、初めての七五三の場合、なんとなくのイメージはあっても、具体的な服装についてはよく分からずにいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、お子さんやご両親、祖父母の方の七五三の服装の選び方と注意点について詳しくご紹介します。その日だけでなく、記念に残る一日のために、しっかり準備を進めていきましょう。
七五三の服装のルールと選び方の注意点
七五三の服装には明確な決まりが存在するわけではありません。しかしTPOに沿ったルールや選び方が存在するため、これらに沿って選ぶことが大切です。
まずは七五三の服装ルールについてチェックしましょう。お父さんやお母さん、祖父母の方、お子さん一人ひとりが服装ルールに合わせたおしゃれをすることで、より思い出深い七五三になります。
七五三の服装のルール
七五三の服装には明確な決まりはありませんが、日本の伝統行事であることや、記念になること、神社に参拝に行くことなどを考慮して、スーツや和服などフォーマルな服装が選ばれます。
また、神社へのお参りと記念撮影では服装を分けるケースもあります。移動が楽な洋服をお参りに、思い出に残すための和服を記念撮影に選ぶことも可能です。
七五三の服装を選ぶときの注意点
七五三の服装を選ぶ時は、以下3点に注意して選ぶことが大切です。
・カジュアルすぎる服装は避ける
近年ではカジュアルな服装で記念撮影を行う方もいますが、ジーンズやTシャツ、サンダルなどのラフすぎる服装は避けましょう。また、肌の露出の多い服装も適切ではありません。家族全員でペアコーディネートをするなど、記念日らしさを演出するのも良いでしょう。
カジュアルな服装で七五三の家族写真を撮影する際のポイントや注意点
カジュアルな服装で七五三の家族写真を撮影する場合は、以下のポイントや注意して選ぶと良いでしょう。
まず、家族全体の印象を統一させるため、色合わせや柄に気を配りましょう。色は明るい色やパステルカラーがおすすめです。柄物の服装を選ぶ場合は家族全員の服装を見て、柄物と無地の組み合わせでバランスを取ると、明るくやさしい印象になります。
子供たちの服は着心地や動きやすさに配慮したデザインや素材の服を選ぶのがおすすめです。
そして、服装だけではなく、ヘアスタイルやメイクも整えておくことで、写真全体の印象がより良くなります。自然なメイクやシンプルなヘアスタイルを心掛け、家族の輝く笑顔を引き立たせましょう。
・両親や祖父母は子供よりも目立つ服装をしない
七五三の主役はお子さんのため、両親や祖父母は、お子さんよりも一つ格下の服装を選ぶことが一般的です。そのため、大人たちの服装は目立ちすぎないシンプルな和服や洋服が適しています。祖父母が参加する場合でも、同様に控えめな装いを心がけると良いでしょう。
・暗い印象にならないようにする
黒や深い色味の服装で揃えてしまうと全体の印象が暗くなり、写真撮影時に陰影が強調されて暗い印象になってしまいます。明るい色味の服装を取り入れたり、アクセサリーや小物で色彩をくわえたりして、全体の印象が明るくしましょう。
【男の子】七五三の服装
男の子の七五三は、5歳でお祝いするのが一般的です。この年齢は子供が健康に成長し、大きな節目となるため、多くの家庭で特別なお祝いが行われます。ただし、地域の風習や家庭の習慣によっては、他の年齢やタイミングでも七五三のお祝いが行われることがあります。
一部の地域では、3歳や7歳でも男の子の七五三が行われることもありますが、家庭によっては2歳や4歳など、他の年齢でもお祝いが行われることもあります。これらの年齢やタイミングは、家族の独自の伝統や思い入れによるものです。
男の子の七五三では、和装と洋装の選択肢があります。和装、洋装ともにどのような服にすればいいか。また、着物の場合は合わせ小物などをどうすればいいかを調べるのは大変ですよね。そんな方は以下の内容を参考にしてください。
【和装】男の子の七五三の服装
男の子の七五三は着物に羽織と袴を合わせたスタイルが一般的で、着物は並幅の反物の半分を使って仕立てられた「三つ身」を選ぶのがおすすめです。また、三つ身は2歳~4歳くらいの子供用にも適しています。体の大きな子の場合は「四つ身」にするなど体型に合わせた調整も可能です。
また、男の子が5歳から羽織袴を着るのは、「袴着の儀」から始まった歴史があります。そのため、3歳や7歳の七五三では、3歳は着物(一つ身)に被布、7歳は着物(四つ身)に羽織袴を着るのが一般的です。
【洋装】男の子の七五三の服装
洋装の場合、男の子の七五三では以下のようなスタイルが一般的です。
スーツの色は格式のある場にふさわしいダークグレーや黒や紺を選ぶのが一般的となります。入園式や入学式で着るスーツを活用することもできるため、すでに持っている場合はそれを利用することも可能です。
最近はよりカジュアルなスタイルが増えており、ジャケットとパンツを合わせたカジュアルなスタイルは、子供たちにとっても動きやすく、活発な印象になります。
洋装の男の子の七五三の服装は、子供の個性や好み、家族のスタイルに合わせて選ぶことが重要です。子供が自信を持って楽しめる服装を選ぶことで、より素敵な思い出となるでしょう。
【女の子】七五三の服装
女の子の七五三では3歳と7歳のお祝いが一般的ですが、地域の風習や家庭の習慣によってお祝いの回数やタイミングは異なることがあります。以下では、それぞれの年齢に応じた服装について詳しく掘り下げて紹介します。
女の子の七五三では、和装と洋装の両方が一般的に選ばれます。それぞれのスタイルには特徴やポイントがありますので、以下に詳しく説明します。
【和装】女の子の七五三の服装
・3歳
3歳の女の子の場合、一般的には着物に被布を合わせたスタイルが選ばれます。着物のサイズとしては、三つ身が一般的です。
三つ身とは、並幅の反物の半分を使って仕立てられた着物のことです。ただし、体の大きさによっては一つ身の着物を選ぶこともあります。一つ身とは、並幅の布を使って背縫いをせずに仕立てられた着物で、主に0歳から2歳程度の幼児用として使用されます。
・7歳
7歳の場合は、着物に帯を合わせるスタイルが一般的で、四つ身の着物が使用されます。帯の柄や色、帯留めなどの小物使いで、大人っぽさや華やかさを表現することができます。
7歳の七五三で着物を着るとき「必要なもの」と「あると便利なもの」
*女の子で5歳をお祝いする場合
5歳の女の子の七五三では、3歳の女の子の場合と同様、着物(三つ身)に被布を合わせるスタイルが多く選ばれます。被布は、着物の上にかける薄い布で、女の子の可愛らしさを引き立ててくれます。
5歳の女の子をお祝いする場合は、成長と健康を願いながら、着物と被布の組み合わせで華やかなスタイルを作りましょう。また、帯や小物の選び方にも工夫を凝らし、個性を表現することもおすすめです。
【洋装】女の子の七五三の服装
洋装の場合はワンピースやドレスを着ることが多くなっています。食事や親戚に会うときは動きやすい短めのワンピース、フォトスタジオでの記念写真撮影時には華やかなロングドレスなど、シーンに応じて選ぶと良いでしょう。
両親や祖父母の七五三の服装
七五三では子供の晴れの日として、両親や祖父母も特別な服装を選ぶことがあります。家族全体の調和や祝福の気持ちを表現するために、服装の選び方には注意が必要です。
ここからは、七五三で家族全体が調和するために大切な両親や祖父母も特別な服装選びのポイントをチェックしましょう。
父親の七五三の服装
父親は黒やネイビー、ダークグレーなど落ち着いた色のビジネススーツを着ることが一般的です。子供が洋装の場合には、ジャケットとパンツを合わせたカジュアルなスタイルも問題ありません。一方、子供と母親が和装の場合は、統一感を出すために羽織袴を選ぶのが望ましいですが、子供よりも格式高い黒紋付きの羽織は避けましょう。
母親の七五三の服装
母親は洋装の場合、ワンピースやセットアップのドレスを着ることが多いです。和装の場合は、訪問着や色無地などのシンプルな着物を選びます。ただし、黒留袖や色留袖など格が高すぎるもの、あるいは小紋や紬などカジュアルすぎるものは避けるべきです。
祖父母の七五三の服装
七五三にはおじいちゃんやおばあちゃんも同席することがあります。祖父母の服装は、両親のスタイルに合わせることが一般的で、両親のスタイルに合わせて和装や洋装を選ぶことが一般的です。家族全体が調和した服装を選ぶことで、記念写真も統一感が出るものとなります。
七五三の服装はTPOやルールを知りながらおしゃれを楽しめるものを選ぼう
今回は、七五三の服装の選び方やTPOをふまえたルールを知りたい方にむけて、お子さんやお父さん、お母さん、祖父母の方ごとに服装選びのポイントやコーディネート例を紹介しました。
七五三の服装は、子供の成長と健康を祝う重要な行事に相応しいものを選ぶことが大切です。和装、洋装を問わず、その日一番の主役である子供が引き立つよう、両親や祖父母も適切な服装を選びましょう。